元来エアコンが苦手なぼくは、
汗のしたたる温度になろうとも、
肌のベタつく湿度になろうとも、
自然の状態のままに過ごしている。
自然だからといって何もないわけではなく、
たまに夏バテくらいはすることもある。
だけどそれも一日限りで終わることで、
夏中エアコン睡眠モードに入れて、
寝起きにだるさをおぼえたり、
寝冷えで腹をこわしたり、
夏風邪を引いたりするよりは、
遙かに体にいいことだ。
夜、時折吹く風に涼をおぼえ、
朝、蝉の鳴く声に目をさます。
夏は裸で自然とつきあえる
たった一つの季節なんだ。
そんな貴重な季節なのに
窓を閉めて、厚着して、
布団をひっかぶって寝るなんて、
何ともったいないことをしているんだ。