夜中になると、
いつも家の前の公園から、
二、三人の子どもたちの遊ぶ
甲高い声がする。
最初は子どもだなんて思わずに、
女子中学生がたむろして、
騒いでいるのかと思っていた。
ところがそれはどうも違う。
「あははは-、きゃっきゃっ」
中学生にしては声が若いし、
思春期特有の臭みがない。
時折「オレ」などという
男の子の言葉遣いも混じっている。
ということは声の持ち主は、
おそらくは幼稚園児か、
小学校低学年の声だ。
そんな幼児が、そんな夜中に、
いったい何をやっているのだ。
いったい親は何をしているのだ。
しかし待てよ、
問題はそこにあるのではない。
ここに引っ越してきて十数年経つけれど、
「あははは-、きゃっきゃっ」その声は、
引っ越してきた当初から聞こえていて、
その後もずっと聞こえていて、
なぜか同じ子どもの声なのだ。
果たして十数年前の幼児が、
十数年後も幼児であることが、
いったいありうることなのか。
はっきり言うとその子どもたちは、
この世の人なのか…、
ということになる。
問題はそこなのだ。