2009-06-16 雨の降る夜は 吟遊詩 雨の降る夜はたった一人で 蚊取り線香の光を見つめて 蛙といっしょに歌をうたうと 見知らぬ人が傘をさして通り過ぎる 街は濡れ、人は濡れ 辺りは変わり、色も濃く 遠くの船の音に魅かれて 異国の町に立っているような いま、雲の隙間を星が 瞬きより速く過ぎていった 声を落としてギターはなく 耳を澄まして人はなく 街は濡れ、人は濡れ 辺りは変わり、色も濃く 寂しい雨の寂しい歌? ううん楽しい、楽しい雨の歌 雨の降る夜は