吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

雨の降る夜は

雨の降る夜はたった一人で

蚊取り線香の光を見つめて

蛙といっしょに歌をうたうと

見知らぬ人が傘をさして通り過ぎる

 街は濡れ、人は濡れ

 辺りは変わり、色も濃く

遠くの船の音に魅かれて

異国の町に立っているような



いま、雲の隙間を星が

瞬きより速く過ぎていった

声を落としてギターはなく

耳を澄まして人はなく

 街は濡れ、人は濡れ

 辺りは変わり、色も濃く

寂しい雨の寂しい歌?

ううん楽しい、楽しい雨の歌





雨の降る夜は