2009-06-14 夜下駄の音 詩風録 梅雨六月の思い出の ひとつに夜下駄の音がある。 雨が上がった夜更けの街を 二つばかりの音影が カラコロカラコロ過ぎて行く。 何をしゃべっているのだろう、 夜下駄の響く合間から、 忍び笑いが漏れてくる。 ぼくはたばこを吹かしながら、 窓から聞こえる夜下駄の音を 煙とともに追っていた。 煙とともに追っていた。