吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

夜下駄の音

梅雨六月の思い出の

ひとつに夜下駄の音がある。

雨が上がった夜更けの街を

二つばかりの音影が

カラコロカラコロ過ぎて行く。

何をしゃべっているのだろう、

夜下駄の響く合間から、

忍び笑いが漏れてくる。

ぼくはたばこを吹かしながら、

窓から聞こえる夜下駄の音を

煙とともに追っていた。

煙とともに追っていた。