吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

無表情な砂色

夕方五時のサイレンが鳴ると、

無表情な砂色の工場から

工員たちが出てくる、出てくる。

同じ作業着を身にまとった

寡黙な工員たちが、

からからに乾いた道を

さながら高校球児のように

土煙を上げて行進する。

すべての工員の行進が終わると、

ガラガラと門扉が閉じられ、

その一日を終える。

夕方、ほのかに明るさが残る中、

存在感のない灯りがひとつ、

からっぽになった工場の、

無表情な砂色を映し出している。