2009-06-10 無表情な砂色 街風景 夕方五時のサイレンが鳴ると、 無表情な砂色の工場から 工員たちが出てくる、出てくる。 同じ作業着を身にまとった 寡黙な工員たちが、 からからに乾いた道を さながら高校球児のように 土煙を上げて行進する。 すべての工員の行進が終わると、 ガラガラと門扉が閉じられ、 その一日を終える。 夕方、ほのかに明るさが残る中、 存在感のない灯りがひとつ、 からっぽになった工場の、 無表情な砂色を映し出している。