とある炭鉱の廃坑近くにある
モルタル造りの小さな中学校に
ぼくは通っていた。
学校の横には
山に続く細い道があり、
その山のふもとには火葬場があった。
二年生の校舎からは、
その火葬場の煙突が真正面に見え、
風の強い日には、
煙が教室の中に入ってくることもあった。
もちろんすぐに窓を閉めるのだが、
立て付けの悪い当時の窓のこと、
隙間から臭いが染みこんできたものだ。
その煙がどんな煙かわかっていたので、
気味が悪くてならなかった。
だけど昼時になれば、
魚を焼くような
その気味の悪い臭いが、
なぜか腹にしみたものだった。