2007-10-28 白い煙 詩風録 ああ、こんなことだったのか、 と煙草をふかす。 すべては目の前を通り過ぎる白い煙。 幾層に重なってはいても、 いつかは消えて何もなくなる。 そう、 目に映るだけのことで 実は何もない。 それを見ているぼくがいる。 随処作主、立処皆真 ―そういうことか。 煙草をふかす。