若い頃には鳴らなかった骨が、
ある時を境に、
ポキポキと鳴るようになった。
それが老化の分岐点だったと思う。
そのうちポキポキだけではなくなった。
攣ったり、張ったり、捻ったり。
立ってりゃだるいし、座れば痛い。
寝ても疲れは取れないし。
それでも何とかやってきた。
いつかは疲れから解放される。
そう信じてやってきた。
だけど解放されたことは一度もなく、
疲れはたまっていくばかり。
おそらくはこの先もたまっていって、
行き着く先が死出の旅。
つまりはこれ以上ためられませんという、
究極のところが死なのだろう。