2007-06-22 通り雨 吟遊詩 通り雨、犬といっしょに 夏、背中を濡らし 大きな雲が頭の上で 黒くにじこむ 息を詰まらす 俄かな夜の中を 走ってきた雲は光を放ち 大地を震わす ついさっきまでの太陽の中 ぼくは影を落とし 座り込んでの手探りの中 もう戻ってはこない 傘をさせる人は笑いなさい 深い水たまりの中で 車で行く人は急ぎなさい あの雲を越えて 通り雨、ぼくと似た人が 黒い喪服を濡らし 降り続く雨はまた轟々と 影をにじます