吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

雨が降っている

(1)
この日記を書いている今現在、雨が降っている。
毎年この時期に、雨を見て口ずさむのが、自作の『雨の降る夜は』という歌である。
予備校時代(まだ19歳にもなってなかった)のこの季節に作ったものだ。

 雨の降る夜は たった一人で
 蚊取り線香の 光を見つめて
 蛙といっしょに 歌をうたうと
 見知らぬ人が 傘をさして通り過ぎる
  街は濡れ 人は濡れ
  辺りは変わり 色も濃く
 遠くの船の 音に魅かれて
 異国の町に 立っているような

この歌詞は、6月のある日の真夜中を描写したものだ。
前にも書いたことがあるが、今はこんな風情はない。
マンションの6階には蚊はほとんどいない。
したがって、蚊取り線香を焚くことがない。
また、蛙の鳴く川は道路拡張のため埋められてしまった。
また、最近は船の汽笛の音も聞こえなくなっている。
この歌詞中、ただ一つ残っているものは、「見知らぬ人が 傘をさして通り過ぎる」の部分だけである。
ただ当時と若干事情は違う。
あの頃は、夜中に聞こえてくるのは大人の話し声だった。
で、今はというと、コンビニ帰りのガキの声である。
いつも大声を張り上げ、馬鹿笑いしているのだ。
ガキの声に風情は、…感じんなあ。
しかし、いったい彼らは、夜中に何をしているのだろうか?

(2)
ところで今年は、梅雨に入ってからというもの、晴れた日のほうが多い。
今日も午前中は晴れていた。
そのせいで、最近の天気予報では「梅雨の中休み」という言葉をよく使っている。
しかし、晴れた日のほうが多いのだから、その言い方はおかしいだろう。
逆に雨の日を、「五月晴の中休み」と言ったほうがいいのではないだろうか。

(3)
「五月晴」、最近では5月の晴れ間のことをそう呼ぶようになったと、ラジオで言っていたが、これは元々梅雨晴のことである。
旧暦の5月が今の6月に当たるので、そう言うのだ。
例えば今日は、旧暦で言えば5月19日に当たる。
「五月」なんて書くから紛らわしいのだ。
「皐月」という字を使えば、紛らわしくないと思うのだが。
ああ、そうだった。
皐月賞」は5月にやるんだった。
やはり紛らわしか。