吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

曲はできたものの…

今、一生懸命新曲を作っているところである。
が、なかなか出来なくて困っている。
いや、曲はだいたい出来たのだが、歌詞のほうがどうもうまくいかないのだ。
恋は人を詩人にすると言われるが、出来ない理由はただ一つ、ぼくが恋をしていないからなのだろう。
しかし、恋なんかしたくても出来るものではないし、後々面倒なことになるからしたくもない。
ということで、新曲は当分お預けになると思われる。

とはいえ、せっかくできた曲なのだから、何とか形に持って行きたいものである。
恋がだめなら生活だとか季節だとか、いろいろテーマはあるはずだ。
そのへんに絞っていけば、打開できるのかもしれない。
しかし、である。
今回の曲は、曲調からして恋なのだ。

歌なんて歌詞次第じゃないかと思われるかもしれない。
そう、歌詞次第で恋にも人生にも持っていけないこともない。
それはそうなのだが、曲にも個性があるのだ。

例えば、あの有名な葬送行進曲というのがあるが、例えばあの曲に、
「きみと出会った並木道??♪」
などとという歌詞を付けても、ピンと来ないと思う。
そういうものなのだ。
曲というのは、それなりの雰囲気を持っているものなのである。
それをこちらの都合で変えていたりしたら、曲に失礼だ。

ぼくが作った曲には、そういうものがかなり多くある。
つまり、歌詞つかずで、ずっと放っているということだ。
よく人から、
「詩を書いているくらいだから、歌詞なんか簡単に書けるだろう」と言われるが、そういうものではない。
詩を書いているからこそ、詰まってしまうものなのだ。
例えば、先の葬送行進曲のような歌詞でいいのなら、すぐにでも出来る。
曲と字数さえ合っていればいいわけだからだ。
しかし、詩を書いているからこそ、その曲の持つ雰囲気というのがよくわかる。
だから、なかなか手を出せないのだ。

さて、この曲どうしようか?
その他の曲と同じように放っておこうか。
それとも、曲の雰囲気に合わない歌詞をつけようか。
しかし、せっかく気に入っている曲だから、何とかしたいものである。