21日の日記に書いたが、母のひざの調子があまり良くない。
先日から毎日、少し遠方の整骨院に行って治療を受けているのだが、「徐々に良くなっているような気がする」と言いながらも、痛みは治まってないらしく足を引きずって歩いている。
つまり、その整骨院では、「気がする」程度の効果しかないということだ。
このまま遠い距離を歩かせるのも、息子としては辛い。
そこで整形外科に連れて行くことを考えてみた。
ところが、どうも評判が良くない。
確かに痛みはなくなるそうだが、治療の結果そうなるのではないらしい。
痛み止めを注射して治めるのだという。
それなら、わざわざ整形外科に行かなくても、歯医者でもらった痛み止めを飲んでおけばすむ話である。
だいたい、注射に頼るような医者は、ヤブと相場が決まっている。
そういうところで、一生足が治らなかったらことである。
ということで、他の方法を考えてみた。
「やはり、あそこしかないか」
と考えたのが、整体院である。
整体なら、全身の骨のゆがみを矯正してくれるから、根本から治るだろう。
なぜ最初から整体のことを考えなかったのかというと、保険が効かないからである。
治療費がけっこう高くつくので、当然のように支払いがぼくに回ってくるのだ。
歯医者でけっこう治療費を払っているのに、さらに高い整体代である。
これはきつい。
そこで端から整体を度外視していたのだ。
しかし、痛みを長引かせるのも酷である。
そこで今日、今月頭に嫁ブーの治療をした整体院に連れて行くことにした。
家から一番近い整体院であるが、実はそこ、かなり有名な整体院なのだ。
北九州市内はもちろん、遠くは福岡市からも治療を受けに来るという。
なるほど嫁ブーが治療した時も、這うようにして歩いていたのが、1時間後には背中を伸ばして歩くことが出来たのだ。
腕のいい整体院でよくそんな話を聞くが、実際にそういうのを見たのは初めてだった。
ぼくにとって、それは奇跡と言ってもいい。
車の中で「あの奇跡で、母のひざ痛も何とかしてくれるだろう」と思っていた。
さて、その母の治療も、嫁ブーの時と同じく1時間ほどかかった。
今日は嫁ブーの時のように整体院内でマンガを読むことはせずに、いったん家に帰った。
そのため、母がどういう治療を受けたのかは知らない。
が、行きは痛いほうの足を外側から回すようにして引きずりながら歩いていたのが、帰りには普通に歩けるようになっていたのだ。
またしても、奇跡を見る思いだった。
まだ痛いらしいが、そこまで回復すれば、あとは時間の問題である。
母が帰る時に先生が言ったらしい。
「今日よりも明日のほうが楽になっているはずです」
何という心強い言葉だろうか。
注射専門の医者には、到底言えないだろう。