夕方、嫁さんから電話が入った。
「保険証、見つかったよ」
「そうか。どこにあった?」
「昨日探してた引出しの中」
「え?引出しの中、あんだけ探したのに…」
「保険証入れに入とったよ」
「保険証入れ?」
「うん」
「そんなもんもらとったかのう?」
保険証入れなんて、全然記憶にない。
家に帰ってから、さっそく保険証入れなるものを見てみた。
次の瞬間、「何か、これは!」とぼくは吠えていた。
保険証が入っているから、確かにそれは保険証入れである。
ちゃんとそれにも『健康保険証入れ』と書いてある。
が、これを「保険証入れだ!」と言い切ってしまう、社会保険事務所はどういう神経をしているのだろう。
第一に素材が薄っぺらい紙なのである。
そこには取り扱い等の説明がついている。
それを以前の保険証くらいの大きさに折って、「保険証入れだ!」と言っているのだ。
毎月多額の保険料を払っているのだから、もう少し気の利いたカード入れをくれないものだろうか。
こういう紙の入れ物だと、ぼくのようなあまり健康保険証と縁のない人間の記憶にはとどまらないだろう。
とはいえ、何とか保険証は見つかった。
が、そのとたんに歯の痛みが治まっていった。
きっと、保険証が見つかったことで、「これでいつでも行ける」という安心感が生まれたのだろう。
この日記はいつものように翌朝書いているが、ほとんど痛みがなくなっている。
さて、歯医者に行こうか、どうしようか?