吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

本のことを語り出すときりがない

昨日の日記を書き終えたのが、今日の午前7時過ぎ、その後レスなどをやって、寝たのは8時を過ぎていた。
午後2時に起きようと思っていたのだが、目が覚めたのは午前11時だった。
窓から日が差し込むと、習性なのか、すぐ目が覚めてしまう。
きっと人間という動物は、日が昇ってからは熟睡できないように出来ているんだろう。

さて、今日は相変わらず寒かったものの、久々に青空が広がっていた。
目が覚めてから、すぐに身支度をして、灯油を買いに行った。
年末に買った灯油6缶が、ついに底をついたのである。
先日友人から「あの店、年明けてから、灯油の値段が上がとったよ」と聞いていたので、後日値段が下がることもあると思い、今回は3缶だけ買うことにした。
ところが店に行ってみると、値段は前回と同じ1缶(18リットル)498円であった。
これなら6缶にしておいたほうがよかったかも。
後日値段が上がることもあるかもしれないし。

灯油を買って帰り、昼食を取ったあと、給料日後恒例になっている黒崎の銀行回りに行った。
「しんたは、いつも『銀行に行った』と日記に書いているが、いったい何をしに行くんだろう?」と思う方もおられるだろう。
ストッキングを頭からかぶり、モデルガンを片手に銀行に行く、わけではないのでご安心を。
実は、預金通帳を片手に、各支払いの振り分けをしに行くのだ。
光熱費の支払いやクレジットの返済といった主だったものは、メインバンクでの引き落としにしているので、面倒なことはないのだが、ごく一部の支払いを他の銀行でやっているために、毎月の行事になってしまったのだ。
まあ、インターネットバンキングをやっているので、わざわざ銀行に足を運ぶ必要はないのであるが、銀行回りの後のお楽しみがあるので、これだけはやめるわけはいかない。

いつものようにJRで黒崎まで行き、銀行4行を回り、その後のお楽しみである井筒屋ブックセンターに行った。
普通の本屋なら会社帰りにでも行けるのであるが、ブックセンターはデパートの一部であるから、午後8時までしか開いていない。
とにかくここは、近郊の他の本屋と比べると取り扱いの本の量がかなり多い。
専門書や各社の文庫本を扱っているというのも魅力の一つである。
つまり、変な本ばかり探しているぼくにとって、うってつけの店なのである。

ぼくと本屋との付き合いは長い。
小学生の頃から、街に出ると、おもちゃ屋などにはわき目も振らず、本屋ばかりに行っていた。
古本屋、貸本屋など、本屋と名がつくところならどこにでも行った。
一度「○○本店」という看板の店に入って、恥をかいたこともある。
この本屋好きの性格はその後も変わらず、東京に出た時、下宿を決める第一条件に「本屋の近く」をあげたほどである。
その時は、不動産屋が紹介してくれた、高田馬場のけっこう大きな本屋の近くに決めた。
就職を街中に選んだのも、本屋が近いからである。
もちろん、今の職場の近くにも本屋がある。

ぼくが今気に入っている本は、専門書ではない。
小学館文庫である。
他の文庫と違い、内容が自分に合っているからだ。
ぼくは小説は読まないので、小説系の文庫は最初から敬遠している。
まず、店に入ると、小学館文庫のところに行く。
その後、歴史書やパソコン関係の本が置いてある2Fに行く。
だいたいこのパターンである。
しかし今日は、探している本があったので、まず3Fに行った。
3Fはコミックの売場である。
探している本というのは、チャンピオンコミックの「熱笑!!花沢高校」である。
が、古いせいかなかった。
ということは、近々福岡の「紀伊国屋」に行くことになるだろう。

しかたなく1Fの小学館文庫のある場所に行った。
一応小学館文庫を一通り見て、それから2Fに行った。
史書である。
これといったものがない。
しかし、数ヶ月前はあれだけ「歴史教科書」で盛り上がったコーナーが、今は鳴りを潜めている。
相変わらず「新しい歴史教科書」は小積んであったが、それに関する批判本はほとんどなかった。
やはり、ただの便乗本だったわけか。
「ああいう揚げ足取りの本を誰が買うのだろうか?」と思ってはいた。
たしかに、教科書採択に間に合わせただけの安易な本であった。
何か報告書のような薄っぺらい本で、紙も粗悪なものだった。
書いている人は左翼系の人だから、イデオロギー本であることは間違いないだろう。
しかし、時期を限定したのであるなら、国民に訴えるというのがある反面、金儲けに走ったとも考えられる。
何せ、「新しい歴史教科書」は60万部のベストセラーだったわけだから。
根性の腐った奴らだ。
そういうことを踏まえて、今日は小学館文庫の“迫りくる「全体主義」の跫音”(西尾幹二著)を買うことにした。
教科書採択の時のことがいろいろ書かれている。

さて、今日は2冊買おうと思っていたので、あと1冊を探した。
こういうとき、なかなか決まらんのですよね。
小学館文庫でほしい本は他になかった。
文庫のところをぐるっと回ってみると、「おっ!」と思う文庫があった。
気がつかなかった。あの学研が文庫を出していたのだ。
しかも「ムー」とは関係のない本ばかりである。
文庫創刊のご祝儀買いというわけではないが、ここから残りの1冊を選んだ。
徒然草方丈記」である。
学研文庫の古典は特長がある。
普通古典は、原文→読み下し文→語訳→訳→解説というふうになっている。
これが非常に読みにくい。
だいたい文庫本はテキストや参考書ではないので、訳のみで充分である。
例えば、フランス文学に、こういう原文から解説までの順序を踏んでいる本があるだろうか?
たしかに言い回しはいいかもしれないが、これでは意味が伝わらないし、読んで面白くない。
日本や中国の古典を訳している人のほとんどは学者なのである。
いくら権威とはいえ、こういう世俗を超越した人たちの文章を、誰が喜んでみるだろうか。
しかし、この学研文庫の古典は、そういういらんものがいっさい付いてない。
普通の読み物になっている。
そこが気に入ったのである。
今日見たところでは、学研文庫の古典はまだ5冊しか出てないようである。
これからが楽しみである。

おお、長くなりましたなあ。
本のことを語り出すときりがない。