吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

年末という言葉に騙されるな

午後から近くの米屋に灯油を買いに行った。
年末年始分ということで6缶買った。
今日は18リットルで税抜き498円だった。
米をいっしょに買うと、さらに200円安くなるらしい。
先日ラジオでこの店を紹介していたが、その時そう言っていた。

全国で見ると、どうなのかはわからないが、ぼくはわりとガソリンや灯油が安い地区に住んでいる。
例えば、ガソリンがリッター82,8円というスタンドがある。
テレビなどでよく「セルフ」というのを売り物にして、「激安スタンド」などと紹介されている店がある。
レポーターも「ここはなんと、ガソリン1リットル85円!」などと大げさに言っている。
その店の人も、「セルフだからここまで出来るんですよ」と答えている。
確かに他の店と比べたらそうなのかもしれないが、ぼくが利用しているスタンドは、セルフではないのにセルフよりも安い。
その「激安スタンド」の人は、「セルフにしなくても安く出来る」というのを勉強しておいたほうがいいだろう。

しかし、最近はその「激安以上に安い店」も口コミで伝わったのか、いつ行っても満車状態である。
この間ガソリンを入れに行った時は、待っている車が道路まではみ出していた。
時間がなかったので、しかたなく他の店で入れたが、なんとその店はリッター90円だった。
その時入れた量が50リットルだったから、860円も損をしたことになる。
この差は大きい。
こういう時のために、サブメインの店も決めておかなければならない。

しかし今日は、いくら年末とはいえ、灯油6缶というのは買いすぎた気もする。
別に「年始はずっと休みです」、というわけではないのだから、その半分にしておけばよかったのかもしれない。
ぼくの家は団地の3階なので、灯油を両手に持って3往復しなければならなかった。
おかげで、今は腕が痛い。
おまけに、約40kgを持って階段を上がったわけだから、ひざの裏も痛くなっている。
きっと年末という言葉に騙されたんだろうなあ。
よくよく考えてみたら、そこも店なんだから、1週間も休むはずがないのだ。
年内は31日まで、年明けは遅くても4日には開くだろうから、たかだか4日間の休みである。
別に毎日灯油を買いに行くわけではないので、1週間分も買っておけば充分だったのだ。
何で焦る必要があったのだろうか?

これは店の側でもよくあることだ。
年末という言葉に騙されて、ついつい多めに在庫を取ってしまう。
でも、考えてみたら取引先の休みというのは1週間かそこらしかないのだ。
いくら年末はお客が増えるといっても、よくて通常の倍であろう。
ということは、2、3週間分の在庫を抱えておけば、充分なのである。
それを何を焦ってか、気がついたら1か月分以上の在庫を抱えていた、ということはよくあることである。
取引先も年末という言葉に騙されて、「年末年始は、これで充分ですか?」などと言ってくる。
こちらはその言葉に騙されるわけだが、その取引先だって12月に無理をしたつけが1月に回ってくる、というのをすっかり忘れてしまっているわけだ。
つまり、こちらは在庫過多で泣き、あちらは返品で泣くということだ。
今年もあと3日、今ごろ冷静になってももう遅いのだが、来年の戒めとして、このことは頭に入れておこう。
と、毎年思っている。