顔を洗ったあと
タオルで顔を拭いたら
何かが唇に付着した。
何だろうと手にとってみると
それはちぢれ毛だった。
シャツのボタンの位置が
昨日までとは違うではないか。
「えっ?」と動作が止まり
一、二分後、ようやく
裏返しだということに気づく。
六階の家からエレベーターで
一階の駐車場まで行く。そこに
着いてから初めて車のキーを
忘れていたことに気づく。すでに
エレベーターは八階まで昇っていた。
暖機運転をしていたことを忘れ
エンジンをかけると
シャカシャカという異音がする。
故障じゃないかと思い外に出てから
暖機運転していたことを思い出す。
車を運転している時
大きな真っ黒いカラスが
突然前方を横切って行った。
さらに他のカラスが
「カア」と四度鳴いた。
仕事中にとある出版社から
本を出しませんかという電話がかかる。
いい気になって話を聞いていると
多額の費用がかかるとのこと。
世の中甘くないと知らされる。