吹く風

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

寝過ごした2

2002年1月24日の日記です。

 福岡市まで寝過ごすということがあってから1週間ほどして、ぼくは、また乗り過ごしてしまった。まあ、その時は筑豊線だったから、隣の直方市までですんだのだが、後が大変だった。
 ぼくが酔っていたのと、タクシーの運転手の早とちりが災いして、全然別の場所に連れて行かれたのだ。

「ヤハタのHに行ってくれ」
 と言って、ぼくはそのまま寝てしまった。
 何十分走ったのだろうか、運転手が
「お客さん、着きましたよ。この辺でしょう?」
 と言った。しかし風景が違う。ぼくの住んでいるところは、ネオンや街灯などでかなり明るいのだが、着いた場所は明かりの少ない場所だった。

「え?ここ違う」
「ミヤタのHと言われたでしょ?」
「ちゃんと、ヤハタと言いました」
「たしかに、ミヤタと聞いたんですけど」
 どうやらぼくが連れて来られたのは、鞍手郡宮田町らしかった。結局余計なお金と時間を費やしてしまった。

 ところが上には上がいるものである。
 後日、その一連の話を得意がって友人にしたのだが、その友人の勤めている会社の人にもそういう人がいるということだった。しかし、その人はぼくとはスケールが違っていた。
 小倉から博多まで、特急を使って帰る時に寝過ごしてしまい、着いた所がなんと鹿児島だったというのだ。いくら特急とはいえ、普通なら熊本あたりで気がつくだと思う。おそらく、その時その人も疲れていたんだろう。
「翌日は仕事だっただろうに、遅刻せずにすんだのだろうか?」
 と、ぼくはその話を聞きながら、いらん心配をしたものだった。

 しかし、電車の中で寝るのはホント気持ちがいい。あの電車の揺れが眠気を誘うんだろう。そのままずっと眠っていたいものである。そういう眠るだけの旅も、面白いかもしれない。JRは『日本全国を眠る旅』というのを企画したらいいのに。