2002年3月29日の日記です。
1,
ここ何週間か、休みの日には必ず雨が降る。それも晴れ間のひとかけらもないのである。休みの前後の日は必ず晴れているのに。
これはどうしたことだろう? ぼくは決して『雨男』ではない。要所要所では必ず晴れているから、どちらかと言うと『晴れ男』に近いと思っている。
「春に三日の晴れ間なし」という言葉があるそうだし、これも巡り合わせの問題なのだろうと諦めている。
2,
しかし、休みの日に晴れ間を拝めないと、何か損をした気がするものだ。
先日、あるアンケートで「一日のうちで、どの時間帯が好きですか?」という質問があった。ぼくは躊躇せず「夕方」と答えたのだが、これも「晴れていれば」という条件付きでのことだ。
曇天や雨天の夕方は大嫌いである。ぼくの部屋の窓から見える工場街の灯りが、何かしら寂しく感じるものだ。きっとそこに、ぼくの嫌いな冬の情景を重ねてしまうからだろう。
3,
雨が降ると、何をする気も起こらない。ここまで雨に見舞われると、家の中で運動することも嫌になる。次の休みがどうなるかはわからないが、もし雨だと、また家にくすぶってしまい、また『妖怪ハラマワリ』を巨大化させることになってしまう。この悪循環を断ち切るためにも、来期は休みのローテーションを変えてみようかなあ。
4,
ぼくが勝手に「雨が似合う街」と思っている場所がある。東京の銀座、京都市内、島根の津和野、福岡でいえば太宰府と秋月、大分の日田、那覇の国際通りなどである。
最初にそれを感じたのは銀座だった。雨に濡れる三越のライオンを見て、ふと
「この街は傘が似合う」
と思ったのである。その時から、銀座は風情があっていいな、と思うようになった。
古都や小京都と呼ばれるところも、同じような理由からである。
では、那覇はどうしてか?
答は、スコールが好きだからである。
那覇には何度か行ったことがあるが、そのたびにスコールに見舞われていた。突然の土砂降りというのは、気持ちがいいものである。腹の底から「今生きている」というものが、湧き出てくるような気がするのである。
そういうことは、北九州にいても夕立などで味わえるのだが、那覇に比べると、その頻度は低い。やはり、那覇が本場という気がするのである。
しかし、いくら雨が似合う場所といっても、雨が降ると、外に出る気が起きないのだから、そういう場所に行くことが出来ない、というのが現状である。