「もしもこの問題がなかったとしたら、休日を楽に過ごすことができるのに」
そんなふうに思うことがよくある。仕事の束縛から解放されているのに、その問題に心が束縛されてしまって、せっかくの休みが台無しになるのだ。
ところが、その問題には問題があって、実は本当の問題ではないことが多い。否、ほとんどが本当の問題ではない。
元々何の問題もない小さな出来事を、ふとしたことがきっかけで思い出し、
「そういえば」と考えているうちに、
「何でこんなことを考えるのだろうか?もしかしたら落度があったのかも・・」
と、その状況を一つ一つ振り返っていく。
そして一つ一つとやっていくうちに、自分の中で事がだんだんと膨らんで、気がつけば大問題になっているのだ。
元々は何の問題もない出来事だから、もちろん何の問題もなく過ぎていく。だけどぼくの休日は、自分で作った問題に心奪われて、憂鬱に過ぎていく。