頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

霊異記

招待

床屋に着いたのは8時50分だった。
店の前には車が停まってなかったので、一番乗りかと思って中に入ったら、すでに先客が座っていた。
座っていたのは婆さんで、何と坊主頭なのだ。
それを見て、ぼくは「どこを刈るんだ?」と突っ込みたくなった。
しかし、その坊主頭が幸いして、予想より早く頭を刈ってもらうことが出来たのだった。

さて、今日は昼から、嫁ブーと二人で宗像大社に行った。
朝起きた時に、なぜか宗像大社の幻影が見えたのだ。
『ああ、これは宗像さんから呼ばれているんだな』と思ったぼくは、床屋から帰ってから、嫁ブーにそのことを言った。
すると、嫁ブーも「私も、朝から呼ばれとるような気がしよったんよ」と言う。
というわけで、宗像行きが決定した。

宗像大社に行ってみると、祭りをやっていた。
祭りは昨日から行われていたようだ。
それでようやく合点がいった。
つまり、宗像の神様が「祭りをやっているから、おまえたちも来い」と言って、ぼくたち夫婦を招待してくれたのだ。
そう考えると、何か嬉しくなってきた。



やはりいるんだ

神社に通い始めて、もうすぐ1年になるのだが、なかなか願いが叶わない。
ま、今でこそ具体的に願い事を唱えているが、つい最近までは「よろしくお願いします」の一言だけだった。
これでは神様も何を願っているかがわからないので、叶えてやることが出来ないだろう。
ぼくはそう理解して、先月あたりから、願い事を具体的に口に出して祈っている。

すると、時々面白い現象が見れるようになった。
一つは、それまでまったく感じなかった、神社の香りを感じるようになったことだ。
神社というのは、昔の小学校の木造校舎のような匂いがするところは多いが、ぼくの通っている神社は、それに加えて甘い香りがする。

もう一つは、時々神様が姿を見せるようになったこと。
これはちょっと見ではわからない。
人に言ったら、「何であんなのが神様に見えるのか?」と言われるのがオチなので、そういうことは決して口にしない。
しかし、ぼくにははっきり神様の姿が見える。

そういえば、この間嫁ブーの実家に行った時に、仏壇に手を合わせていると、死んだ嫁ブーの親父が笑って出てきた。
というか、仏壇の前に置いてある木魚が、親父が笑っている顔に見えたのだ。
そのことを嫁ブーに言うと、「お父さんが喜んで、木魚の中に現れたんかもしれんね」と言っていた。

3歳になる甥が、嫁ブーの実家に遊びに来ると、決まって仏間に行ってケラケラ笑うのだが、あれは親父の霊が見えているのだという。
「何がおかしいと?」と聞くと、甥は「祖父ちゃんがおる」と言うらしい。

やはりいるんだ。
神様も義父も、ぼくの気持ちに感応してくれたのだと思う。
ということは、それが見えるかどうかは、その人の心のあり方次第ということになるのだろう。



前世の記憶(?)

(1)
前世の夢を見ることがある。
その夢を見る時は、雰囲気がかび臭く、背景も前時代的であり、さらに懐かしく感じる。
前世のぼくは兵隊で、野戦病院で生涯を終えたようだ。
赤十字のマークや、昔の映画に出てくる看護婦を見ると、意味もなく恐ろしくなるので、きっとそうなのだと思う。

おそらく戦争には徴兵で行ったのだろうが、兵隊に行く前はどこかの工場で働いていたようだ。
セピア色した古い木造工場の夢を見た時に、何かピンとくるものがあった。
機械は今みたいに複雑なものではない。
スイッチの入り切りだけで作動するような、単純な作りの機械だ。
午後5時になるとサイレンが鳴り、スイッチを切ってから工場を出るのだ。
着ている作業着が何か古めかしかった。

(2)
そのまた前世の夢を見たことがある。
時代はおそらく幕末から明治にかけてだろうと思う。
ぼくは行商人だったようだ。
ある茶店で雨宿りをしている時に、時代の夜明けを知ったのだろう、「これからよくなっていく」と明るい気分になった。
その行商先の一つに、花街があった。
今でも三味線の音を聞くと懐かしく感じるのは、きっとその頃の名残なのだろう。

そこでぼくは、どうも事件を起こしたようだ。
女を伴って屋根伝いに歩いている夢をよく見るのだ。
おそらく、女郎屋か置屋から女を連れて逃げたのだろう。
その後、事件がどう展開したのかは知らない。

ところで、その連れ出した女というのが、どうも嫁ブーのようなのだ。
夢から覚めて嫁ブーを見ると、「ああ、無事だったのか」という気がするのだ。
おそらくは、その因縁があって、今世で結ばれたのだろう。



おばけ探知機?

毎日購読しているメルマガに載っていたのだが、今はこんなのが出ているらしい。

おばけ探知機【ばけたんストラップ】TVで紹介の!これで肝試しも恐くない?!

これが何かというと、なんと『ばけたん』という名のおばけ探知機なのだそうだ。
ぼくは知らなかったが、今かなり話題になっているとのことである。

それについているボタンを押して、赤いランプがついたら、そのへんに「おばけ(悪霊のことか?)」がいるらしい。
また、青ランプがついたら、そのへんに「守り神(守護霊のことか?)」がいるらしい。
これ一つあれば、とりあえず霊感の強い人と同等になれるということなのだろうか?

これを見ていて、つのじろうのマンガ『うしろの百太郎』に出ていた、「霊界電話」のことを思い出した。
「霊界電話」とは、霊媒の声帯や、エクトプラズムに頼らずに、科学的に霊の声を聞く通信機のことだ。
これにハマった、主人公一太郎の親父が、たくさんの霊を呼び込んでしまい、いろいろな事件を巻き起こすという内容だった。

霊は普通にいるものなのだが、我々の目に見えないのは、見えなくても支障のないように自然界が成り立っているからである。
それを、好奇心(?)でわざわざ見ようとするからおかしいことになってしまうのだ。
コックリさんがいい例である。

まさかこのストラップが、コックリさん的に霊障を起こすとは思えないが、出来たら使いたくない一品である。
だって、嫌でしょ?
こういうので自分の家を調べて、もし赤いランプがついたりしたら、住めなくなるじゃないですか。



あのホテルには幽霊が出るらしい

毎年この時期になると、コンビニでホラー本や怪談本を買っている。
特によく読むのが、稲川淳二の恐い話で、あの語り口をイメージしながら読んでいる。

さて、先日、今年に入って初めて稲川本を買った。
そこに、えらく身近な話が載っていた。
北九州のテーマパーク近くにあるホテルに、幽霊が出るのだそうな。
何でも、そのホテル内にあるバーの窓に、子供の姿が映るというのだ。

そのホテルは、そのテーマパークが一望できる位置にあるらしい。
ということは、あのホテルしかない。
数年前に、日テレの雷波少年の中の企画で、ドロンズがロシナンテと泊まったホテルである。

しかし、そのホテルに幽霊が出るなんて聞いたことがない。
このへんでよく噂が立つのは、小倉駅前にある大手デパートくらいだ。
そのデパートの建っているところは、元々お寺やお墓があった土地だから、建つ前から「あそこは出るよ」と言われていた。
今のデパートになる前、そこは潰れたS百貨店が入っていたのだが、そこがオープンして数日後、さっそく「出た」という噂が流れた。
それを聞いて、ぼくの周りの者は、みな口を揃えて「やっぱりね。あんなところに建てるけよ」と言ったものだった。

では、今回のホテルの建っているところだが、そこもお寺やお墓があった場所なのかというと、そうではない。
そこには元々、某大企業の事務所が建っていたのだ。
その当時も、幽霊が出るなどという噂は聞いたことはない。

いったいその幽霊は、何ものなんだろうか?
そのホテルを建てる時に、事故に遭った人の霊なのだろうか?
しかし、それは考えられない。
なぜなら、最初に書いたとおり、それが子供の霊だからだ。
工事中に事故があったとも聞いてないし、仮に事故があったとしても、子供が工事現場にいること自体がおかしい。
事故死したのはおっさんだが、そのおっさんの霊魂は、実は子供の霊だった、ということは考えられない。

うーん、何なんだろうか…?
あっ、そうだ!、こういうことが考えられる。
それは、客を呼ぶ幽霊だということだ。
それなら合点がいく。
しかし、コンビニコミックでは、ぼくみたいな物好きしか読まないだろうから、その幽霊はあまり客を呼べない、つまり効果のない幽霊だということになる。



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