前に手塚治虫の『鳥人大系』というマンガを読んだことがある。
鳥が知恵をつけ、人間に取って代わって、地球上の支配者になる話だった。
そこに興味深い話が書いてあった。
食肉鳥を祖先にもつ鳥人の話だった。
その時代の鳥人は、すでに理性も道徳も備わっていて、法律で鳥人を食べるのを禁じていた。
もし食べてしまうと極刑に処せられるのだ。
ところが、主人公の鳥人はひょんなことから、殺人(?)を犯し、いけないこととは知りながらも、その肉を食べてしまう。
そして主人公は「う…うまい!!」と口走るのだった。
これはマンガでの話だが、果たして本物の食肉鳥は、他の鳥の肉を食べた時、「うまい」などと思っているのだろうか?
いや鳥だけではない。
例えばネコもそうだ。
ネズミを食べる時、「うまい」と思っているのだろうか?
ぼくが小学生の頃、家でヒヨコを飼っていたことがある。
えらくぼくに懐いていて、ぼくのそばから離れようとしなかった。
ぼくがゴキブリや蝿などを殺すと、「ピーピーピー」と歓喜の声を上げて走ってきた。
そして、それらを一気に口の中に入れていたものだったが、果たしてうまかったのだろうか?
いや、それはぼくの考えすぎで、実際は単に腹が減っていただけで、餌を与えてもらったから「ピーピーピー」と歓喜の声を上げたのかもしれない。
しかし、ぼくが小学校から帰ってきた時の喜びようとは、ちょっと喜び方が違っていた。
ぼくが帰ってきた時は、ただ「ピヨピョ」と言って寄ってくるだけで、「ピーピーピー」などと歓喜の声は上げなかったのだ。
そのへんが、どうもよくわからない。
まあ、そんなことはどうでもいいと言えば、それまでなのだが。
ところで、そういう生き物を食べて生きている彼らが、人間が調理したものを食べた時は、どう感じるのだろうか?
例えばワシやタカなどがスパイスのきいた唐揚げを食べたとしたら、例えばカモメやサギなどがサバの味噌煮を食べたとしたら、いったいどう感じるのだろうか?
やはり「うまい!!」と感じるのだろうか?
それとも「こんなの食えんぞ」と思って、唐揚げや味噌煮を放棄するのだろうか?
考えだすと切りがない。
鳥が知恵をつけ、人間に取って代わって、地球上の支配者になる話だった。
そこに興味深い話が書いてあった。
食肉鳥を祖先にもつ鳥人の話だった。
その時代の鳥人は、すでに理性も道徳も備わっていて、法律で鳥人を食べるのを禁じていた。
もし食べてしまうと極刑に処せられるのだ。
ところが、主人公の鳥人はひょんなことから、殺人(?)を犯し、いけないこととは知りながらも、その肉を食べてしまう。
そして主人公は「う…うまい!!」と口走るのだった。
これはマンガでの話だが、果たして本物の食肉鳥は、他の鳥の肉を食べた時、「うまい」などと思っているのだろうか?
いや鳥だけではない。
例えばネコもそうだ。
ネズミを食べる時、「うまい」と思っているのだろうか?
ぼくが小学生の頃、家でヒヨコを飼っていたことがある。
えらくぼくに懐いていて、ぼくのそばから離れようとしなかった。
ぼくがゴキブリや蝿などを殺すと、「ピーピーピー」と歓喜の声を上げて走ってきた。
そして、それらを一気に口の中に入れていたものだったが、果たしてうまかったのだろうか?
いや、それはぼくの考えすぎで、実際は単に腹が減っていただけで、餌を与えてもらったから「ピーピーピー」と歓喜の声を上げたのかもしれない。
しかし、ぼくが小学校から帰ってきた時の喜びようとは、ちょっと喜び方が違っていた。
ぼくが帰ってきた時は、ただ「ピヨピョ」と言って寄ってくるだけで、「ピーピーピー」などと歓喜の声は上げなかったのだ。
そのへんが、どうもよくわからない。
まあ、そんなことはどうでもいいと言えば、それまでなのだが。
ところで、そういう生き物を食べて生きている彼らが、人間が調理したものを食べた時は、どう感じるのだろうか?
例えばワシやタカなどがスパイスのきいた唐揚げを食べたとしたら、例えばカモメやサギなどがサバの味噌煮を食べたとしたら、いったいどう感じるのだろうか?
やはり「うまい!!」と感じるのだろうか?
それとも「こんなの食えんぞ」と思って、唐揚げや味噌煮を放棄するのだろうか?
考えだすと切りがない。