頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2005年06月

明日は本番

今日もフォークリフトのことを書く。
そういうことなので、『ヒロミちゃんがやってきた』はお休みです。

今日は暇があればフォークリフトに乗っていた。
あまりやるとこの機械の癖がつくから、なるべくならやらないほうがいい、とある人から言われた。
が、せめて左手でのハンドル操作だけはちゃんとやっておかないと、肝心の試験の時に思わず右手で操作してしまうかもしれない。
ということで、そういう意見を振り切って、ぼくはフォークリフトの特訓をすることにした。

車の場合、ハンドルは目で切ると言われているが、フォークリフトも同じである。
つまり、見ている方向に進めばいいのである。
その際、手の仕事というのは、目の方向に進むように操作すればいいわけだ。
ただ違うことは、フォークリフトのハンドルは遊びがないということだ。
車の場合は、多少手がぶれても体制に影響はない。
ところが、フォークリフトの場合は、これが大きく影響する。
右手で操作する場合はそうでもなかったのだが、左手は力がないせいか、すぐにぶれてしまうのだ。
そのため、微妙に蛇行運転になってしまう。
しかも、左手に意識が集中するせいで、前のほうがおろそかになり、何度か壁にぶつかりそうになった。
元来が乗り物音痴だから、こういうのに弱いのだ。

しかし、何回かやっているうちに、だんだんコツをつかんできた。
ものは考えようで、やっているうちに、「何だ、ギターと同じじゃないか」と思うようになってきたのだ。
ギターで弾き語りする場合、左手でコードを押さえるのだが、初めての歌でも、歌に集中していくうちに、だんだん左手のことは忘れて行く。
が、ちゃんとコードは間違えずに押さえている。
そう思うと気が楽になってきた。
そのおかげで、ちゃんと蛇行せずに前に進むことが出来るようになった。

さて、あとはリフトである。
フォーク(つめ)の部分が、パレットに触れずにちゃんと入るかどうかである。
これだけで大きな減点になるので、今日は何度も繰り返した。
しかし、店のパレットは隙間が狭いのだ。
そのために、何度もパレットを削ってしまった。
ようやくすんなり入るようになっても、今度は出しが待っている。
これもパレットに触れるとだめなのだ。
これも何度も繰り返しやった。

何とか形になったところで、最初から一通りの運転をやってみた。
左手運転は何とか出来た。
ところがリフトのところで、ポカをやってしまった。
うまく目測がつかずに、パレットに乗った商品を突き刺してしまったのだ。
「あらららら…」
しかし、ものは考えようである。
「でも、まあいいや。これも仕事の一環なんだから」と思うことで、気が楽になった。

さあ、明日は本番である。



フォークリフト講習

シリーズ『ヒロミちゃんがやってきた』はお休みです。

さて、今日はフォークリフトの実技講習があった。
昼からだったのだが、遅れてはいけないと思い、今日の午前中に予約していた歯医者はキャンセルした。

ぼくはこの講習の日が嫌で嫌でたまらなかった。
というのは、着慣れない作業着を着て、脚には脚絆を巻き、安全靴を履き、さらにヘルメットをかぶらなくてはならないからだ。
こういう装備をするのは、生まれて初めてのことなのだ。
どうも、そういう格好をしている自分がイメージできない。

いちおう、昨日安全靴に足をとおし、脚絆を巻いてはみたものの、何かピンとこない。
安全靴は借り物だから、どうも足にしっくりこない。
というより、少し小さいのだ。
そのため、指が締めつけられるように痛い。
が、安全靴はあくまでも靴である。
少し痛いのを我慢すれば何とかなるだろう。

一方の脚絆は、どうやって装着するのかさえわからない始末だ。
うちの店の人に聞いてみたのだが、全員が「そんなのしたことない」ということだった。
ネットで調べようかとも思ったが、そういうことを調べるのも面倒だ。
結局『その辺の人に聞くか』という考えにいたり、脚絆のことはそれ以上考えないことにした。

ぼくが一番悩んだのは、ヘルメットだった。
店で使っているヘルメットを借りていくことにしたのだが、あいにくヘルメットは一つしかない。
そのヘルメットは店長がよく使っているものだ。
昨日、ヘルメットを借りてかぶろうとした時、それまで思いもよらなかったことに気づいた。
それは、ちょうど頭が当たる部分に、店長の整髪料がべっとりと付いていたのだ。
触ってみると、ぬるっとする。
『こんなのかぶれんわい』と思ってはみたものの、ヘルメットはそれ一つしかない。
『しかたない、家に帰ってから洗おう』と思い、それを使うことにした。
しかし、床屋に行ったときもそうだが、整髪料の臭いというのは、洗ってもなかなか取れるものではない。
しかもぼくは整髪料をつけないので、結構長く臭いが残るのだ。
ということは、ぼくはしばらく店長の臭いと過ごさなければならない。
案の定だった。
家に帰って何度も何度も洗ったにもかかわらず、講習中はずっと店長の臭いがしていた。

さて、本題の講習の方だが、もう散々だった。
三度練習したのだが、最初の二度は脱輪してしまった。
コースの道幅が狭かったということもあるが、教官がいちいち文句を言うのだ。
「ほーら、脱輪したやろうが。おまえは失格ぞ」とか、「そんな運転したら落ちるぞ」とか、熱血漢先生は、容赦なく罵声を浴びせる。
それがプレッシャーになってしまったわけだ。

しかし、原因はそれだけではない。
店にあるフォークリフトと、試験用のフォークリフトは、ギアとサイドブレーキの位置が違うのだ。
店にあるヤツはどちらも左についている。
ところが、試験用は右についているのだ。
つまり、突然外車に乗せられたようなものだ。
しかも、これまでの練習ではずっと右手でハンドルを切っていたのだが、試験では左手でやらないと減点になるというのだ。

ということで、明日は左手ハンドルの猛特訓をしなければならない。
明後日が本番である。



ヒロミちゃんがやってきた(その5)

ヒロミと嫁ブーは、11時からエステの無料体験に行くことになっていた。
8時半を過ぎてようやく嫁ブーが起きてきた。
しばらくヒロミの独演会を聞いていたのだが、腹が減ってしかたない。
そこで、11時まで少し時間があるので、ファミレスにモーニングでも食べに行こうということになった。

さっそく準備に取りかかったわけだが、その最中ぼくはその日のスケジュールを考えていた。
そういえば、前にヒロミと約束した場所がいくつかあった。
汐入の里』、『パン工房高須』、『貴黄卵生産直売農場』、『おとぎの杜(スーパー銭湯)』などである。
どこもうちから近いのだが、ここに書いているすべてをエステから帰って行くとなると、途中食事もしなければならないので、かなり遅くなる。
そこで、モーニングはやめて、先に『汐入の里』と『パン工房高須』に行くことにした。

そのどちらも、直接行くと10分ほどでついてしまうのだが、『汐入の里』を経由して、もしくは『パン工房高須』を経由して、もう一方の場所に行くとなると、ちょっと時間がかかる。
つまり、ちょっとしたドライブが出来るということだ。
その道は海水浴場に面した海岸線で、ぼくの好きなドライブコースの一つでもある。

二人の賛同を得て、さっそくぼくたちは車に乗り込んだ。
せっかくドライブするのだから、ラジオよりもCDを聞いた方が気分も出てくる。
ということで、ぼくは家から持ってきたCDをかけた。
当初は海岸線を走るのだからサザンでもと思ったのだが、それではあまりに普通すぎて面白くない。
そこで、天地真理や浅田美代子の歌の入ったCDを持ってきた。

ヒロミは歌にかけては通である。
そのCDに入っている曲はほとんど知っているようで、かかった曲すべてを口ずさんでいた。
これは知らないだろうと思ってかけた、谷口世津や西真澄の歌もちゃんと歌っていた。

そういえば以前、何かの歌番組にリリーズが出ていたことがある。
それを見ていたヒロミから、「『好きよキャプテン』歌うよ」というメールが届いた。
ぼくたちもその番組を見ていたのだが、リリーズが出てから10秒ほどしてのメールの到着だった。
ぼくと嫁ブーは顔を見合わせて、その反応の素早さに驚いたのだった。
そういうヒロミにとって、30年ほど前の歌ぐらい、屁でもないのだろう。



ヒロミちゃんがやってきた(その4)

そういえば、その日の前日、ヒロミは差し歯が取れたそうである。
しかし、歯医者には行ってないと言っていた。
どうしたのかというと、瞬間接着剤でつけたのだという。
つける時には、差し歯をよく洗ってドライヤーで乾かす。
一方、土台になっている歯は、きれいに磨いた後に、ティッシュで水分を取り除く。
そうしないとつかないそうである。
ヒロミはそういったことを、身振り手振りを添えて説明していた。
ぼくが「そんなことしたら、よくないんやないんか?」と聞くと、ヒロミは「前もそうした後に歯医者に行ったんよ。そしたらねえ、先生に叱られた」と言っていた。

そういう話が終わった後、ヒロミは嫁ブーの美顔器を取り出して遊びだした。
ぼくはというと、一度はパソコンに向かったものの、疲れと久々のビールで眠たくなってしまい、そのままその部屋で横になった。

翌朝、ぼくは誰よりも早く起き、パソコンに向かった。
日記の構想がまとまらないまま、無為に時間をつぶしていた。
そういう時にヒロミが起きてきた。
ヒロミはぼくを見つけると言った。
「しんたさん、私が目を覚まして伸びをした時、手に当たるものがあったんよ。何かと思ってそれを手に取ってみたら、楳図かずお怖いマンガやん。何であんなところに楳図かずおがあるんかねえ。私、楳図かずおの怖いマンガ、そーとー(とても)好きなんよ」

ヒロミは、ぼくたち夫婦がそれで寝ると腰が痛くなるという理由で使わなくなった、ダブルベッドで寝ていた。
そういえば、ぼくは昨年、休みの日にそこで楳図かずおを読んだ記憶がある。
あまり行かない部屋なので、楳図かずおがそこにあるというのも忘れていたのだ。
それをヒロミが見つけてきたわけである。

「ねえ、他に楳図かずおの怖い本ないと?」
「いや、あったと思うけど」
ぼくはさっそく本棚を探してみた。
そこに2,3冊、楳図かずおはあった。
他にコンビニで買った怪談もののマンガを取り出して、ヒロミに手渡した。

その後ヒロミは、リビングで大人しくそれらの本を見ていた。
ところが、ぼくがトイレに行こうとして部屋を出てみると、ヒロミがいない。
おそらくベッドに戻って寝ているのだろうと思っていた。
トイレから戻って、ふとリビング横の和室に目をやると、大口を開けて寝ている嫁ブー横に寄り添うようにして、ヒロミが寝っ転がっていた。
「いつの間にここに来たんか?」
「だって、ボリが気持ちよさそうに寝とるんやもん」
そう言いながらもヒロミは、楳図かずおの怖いマンガを読んでいた。
結局、その日は外に出かけた時以外は、テレビを見ながら居眠りしながらも、ヒロミは楳図かずおの怖い本を読んでいたのだった。



ヒロミちゃんがやってきた(その3)

嫁ブーの会社に着く頃、タイミングよく嫁ブーから仕事が終わったと連絡があった。
嫁ブーを乗せたあと、車を置きに帰ることにした。
居酒屋に行くためである。
ところが、家の駐車場に着いた時、時間はもう10時を回っていた。
「おい、居酒屋のオーダーストップは何時か?」
「普通の店は10時半やないと」
「10時半か。じゃあ、もう店に入れんのう」
「ああ、そうやねえ」
「どうしようか、腹減ったしのう…。あっ、おまえ『dug』に電話してみ。もしかしたら、今からでも食べさせてくれるかもしれん」
「あ、そうか。dugがあったねえ」
dugというのは、ぼくたちの行きつけの喫茶店で、地元では焼きカレーで有名なところである。(※dugに関しては、2001年2月4日の日記に書いているので、そちらをご参照下さい)

さっそく嫁ブーはdugに電話を入れた。
「もしもし、ゆきですが、今からいいですか?」
「焼きカレーでいいと?」
「それで充分です」
ということで、居酒屋での酒盛りは急遽中止になり、ぼくたちはそのまま車でdugに向かった。

dugでのヒロミは、いつもと違って大人しかった。
マスターとぼくたち夫婦の会話を、薄ら笑いを浮かべて聞いていただけだった。
マスターの前で何かおかしなことを言ってくれることを期待していたのだが、肩すかしを食らってしまった。

しかし、その日はそれで終わらなかった。
家に帰ってから、ヒロミはその本領を発揮したのだ。
dugでビールも飲めなかったぼくたちは、近くのコンビニに行ってビールを買い、家で酒盛りを始めた。

ヒロミはそこでずっとガンの話をしていた。
父親をガンで亡くしているので、自分もそうなるのではないかと心配しているようなのだ。
話の中で、ヒロミは二度ガン検診を受けたと言っていた。
一度は肺あたりが痛くなって、「これはガンかもしれない」と思い、医学書を買い込んだと言う。
それを見ていると、どうも自分がガンのように思えてきた。
そこで、医者に駆け込んで、こういう症状なので検査して欲しいと言った。
医者は笑って「ガンじゃないですよ」と言ったが、ヒロミは強く「検査してください」と頼み込んだ。
医者は渋々検査をしたという。
「検査の結果は、どうやったんか?」とぼくが聞くと、ヒロミはその結果が気に入らなかったのか、怒った顔をして「なーんともなかったけね」と言った。

もう一度は胃に違和感を感じ、「これはガンかもしれない」と思い、前に買った医学書を読んだ。
そして、また医者に行った。
その時も医者は笑って受け付けようとしなかった。
そこでヒロミは、医学書に書いていた症状を全部言って、無理矢理検査をさせたらしい。
しかし結果は、「なーんともなかったけね」である。



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