頑張る40代!

いろんなことに悩む暇があったら、さっさとネタにしてしまおう!

2002年06月

旧暦

最近、『Eメール暦全書』というメールマガジンをとっている。
翌日の暦を教えてくれるメルマガで、毎日お昼ごろ届く。
なぜそのメルマガをとっているかというと、二十四節気と旧暦を知りたかったからである。
だいたい、日本の季節というのは二十四節気通りに動いている。
体験的に1年を通して、一番寒いと感じるのは1月20日前後である。
そう、ちょうどその頃が「大寒」である。
そのことを知ってから、ぼくは二十四節気に興味を持つようになった。
二十四節気を知ってから、ぼくは本当の意味での季節がわかるようになった。

旧暦に興味を持ったのは他でもない。
月の満ち欠けを知りたかったからである。
40歳を越えた頃から、ぼくは星を見るのが好きになった。
その星の鑑賞を邪魔するのが月である。
星がきれいに見えるのは、月が出てないときである。
そのためにぼくは月齢付きのG-SHOCKを買ったのだが、時計をしているとかぶれてしまうので時計を腕にするのをやめてしまった。
だいたい、月の満ち欠けというのは新聞を見ればわかることなのだが、毎日それを見るのも面倒だ。
そこで思いついたのが旧暦だった。
旧暦だと1日が新月、3日が三日月、15日が満月になる。
こんな便利な暦を、どうして使わなくなったのだろう。
これだと、山で遭難しても、海で漂流しても、だいたいの日付がわかるじゃないか。

日本の文化というのは、いまだに旧暦が根強く残っている。
芭蕉に『五月雨を 集めて早し 最上川』という句があるが、これを現在の太陽暦に当てはめると、『集めて早し』が全然生きてこない。
梅雨時期(今の6~7月にかけて)の雨だから生きる句である。
七夕もそうである。
生まれてこの方、7月7日に晴れていたという記憶がない。
太陽暦の7月7日は、日本では梅雨の真っ盛りである。
「織姫と彦星は今年も会えなかった」と、小学生の頃いつも思っていたものだった。
しかし、これも旧暦なら合点がいく。
太陽暦だと、七夕は8月の中旬にあたる。
歳時記でいえば、「夜の秋」というのが妥当な時分か。
月は半月、台風さえ来なければ、星の見ごろである。
旧暦に戻そうという声が、最近あちらこちらで聞かれはじめている、と何かの本で読んだことがある。
ぼくもそうなればいいと思う一人である。



隠れ1位

この間「しろげしんたが選ぶ、決定日本のベスト20」というのをやったが、『君が代』を1位にするのに、ある種の躊躇があった。
別に政治がらみ云々ではないのだが、そこまでポップスや歌謡曲できていたので、「突然『君が代』ではねえ」という思いがあった。
しかし、『曼珠沙華』を2位に持ってきた以上、1位を『君が代』にしなければ、あの企画も成り立たなくなる。
さて、じゃあ仮に『君が代』を1位に持ってこないとしたら、何を1位にしようか。
それこそのた打ち回った。
選んだ歌はすべてで尽くしている。
この上何を持ってきたらいいんだろう。
いろいろ考えたあげく、あるひとつの歌が心に浮かんだ。
『♪おれはこの世で一番、無責任と言われた男・・・』(無責任一代男)
「これにしようか。これならオチがつく」と思ったものだった。
しかし、「あそこまで引っ張ったから、こういうオチじゃ納得せんだろう」と思い、結局『君が代』に落ち着いたのだった。
まあ、こういう企画物にはいろいろ裏がある、というお話でした。



頑張るイタチ君!

あ、そうそう。
この間のイタチ君の件だけど、罠にはかからなかったけど、別に仕掛けていた毒団子を食べたらしい。
そのせいか最近は発報しないとのこと。
しかし、彼は、店のどこかにある小さな穴から侵入していたらしいから、また新手がやってくるかもしれない。
ある人の話によれば、その穴を見つけて、そこに杉の枝を置いていたらイタチ君も入ることができない、ということだ。
しかし、その穴を見つけることが至難の業である。
それをやるためには、壁際にある倉庫を壊してからじゃないとできないだろう。
ということは、非破壊検査を頼むしか手がないのか。
でも、あれはけっこう費用がかかるらしいからなあ。
おそらく会社は、イタチごときに金は出さないだろう。
また「いたちごっこ」を繰り返すしかないんだろうか。



店長からの電話

さっそく洋楽ベスト20といきたいが、続けてやると面白くないので、今日はやめることにします。
というより、心の準備ができてないので。

さて、朝のことである。
開店前に、突然ぼくの携帯電話が鳴った。
『誰だろう?』と画面を見てみると、店長からだった。
『今日、店長休みやったかなあ?』と思いながら電話を取った。
「しんちゃ~ん、愛してる」と言う。
いきなりの愛の告白である。
50代半ばの男から愛の告白を受けても、全然嬉しくない。
しかも、ハゲである。

「はい何でしょうか?」
「そっけないねえ」
「忙しいのに、つまらんこと言うけですよ」
「いいやないね。うだうだ・・・」
「で、ご用件は?」
何でも、今日は店周りの草刈をするので、開店準備をするように、店長代理に伝えてくれということだった。
店長代理に用があるのなら、わざわざぼくの携帯に電話することないだろう。
こっちだって忙しいのだ。
本人に直接電話しろ。

そういえば、前にもこんなことがあった。
その日休みの店長から、ぼくの携帯に電話が入った。
「もしもし、何かあった?」
「え?」
「電話が入っとった」
「おれ、してないですよ」
「いや、事務所からやけど」
それなら事務所に電話すればいいじゃないか。
ぼくはめったに事務所に行くことがないので、そこであったことなど知るはずがない。

店長はぼくの携帯によく電話をかけてくる。
「しんちゃ~ん、うちの嫁さんがいじめる~」
「今から飲みにおいで~」
「今日はうちの草刈したよ~」
ぼくにとっては、どうでもいいことである。
こういう電話の時の店長は、たいがい酔っている。
おそらく『ゆでだこ』みたいに顔を真っ赤にして、電話をしているのだろう。

自分の携帯を替えた時にはすぐに電話してくる。
「携帯替えたよ~」
「そうですか」
「今度からこの番号に電話してね」
「わかりました」
「ところで、これどうやって使うんかねえ」
「知らん!」
ぼくはドコモ、店長はauである。
操作方法が違うので、ぼくが知るわけがない。
「auの人に聞いたらいいやないですか」
「冷たいねえ。教えてくれたっていいやん」
「だから、知らんっちゃ。取説よく読んだらわかるでしょ?」
「じゃあ、あんた読んで勉強しとって」
「・・・」

突然メールを始めると言い出して、メールアドレスを考えてくれ、と言われたこともある。
その時は、事務所の女の子が考えた「R2323」というアカウントにした。
「R」は店長のニックネームの頭文字で、「2323」はフサフサである。
凄い皮肉だったが、本人は「お、いいねえ」といたく気に入っていた。
幸せな人である。

話は元に戻る。
店長代理にそのことを伝えた。
「草刈しよるけ、開店準備ができんち言うんやろ。さっき聞いたよ」
「えっ! 今電話があったんやけど」
「何考えとるんかねえ、あのおっさん」
「何も考えてないでしょう」



ある新聞記事より

“「雨の日のVIP」
雨がシトシトと降る夜は、戸畑署員の不安の日だ。60歳くらいの男性が決まってやって来て、当直員を困らせるからだ。
署員によると男性は日雇い労働者らしい。
だが、最近は仕事がなく戸畑の街を自転車に乗り夜の寝床を探しているという。戸畑署に現れると酔っ払った上に死んだふりをして居座る。そして保護室で朝を迎える。彼にとっては警察署が格好のホテルとなる。
実は、男性は根気が必要な山芋掘りの名人。金が尽きると山で長さ1メートルはある自生の山芋を掘り、料亭と1本1万円で取引する。
「どこか彼の働く場所はないのかな。山芋を掘る根気で頑張ってくれれば」と、署の幹部は雨雲を恨めしそうに見上げている。”
 (6月26日付毎日新聞朝刊より)

この記事を読んで、ぼくは「ふざけるな!」と思った。
この『60歳くらいの男性』とは、ぼくがこの日記で再三紹介している、酔っ払いのおいちゃんのことである。

ぼくが何に対して「ふざけるな!」と思ったか?
別に、こののんきな記事に対してではない。
それは警察の態度に対してだ。
何が、雨の降る夜が不安、だ!
そちらは雨の日だけじゃないか。
こちらは、一時期、毎日のようにこのおいちゃんに泣かされたんだぞ。
このおいちゃんから、怒鳴られたり、凄まれたり、叩かれたりしたお客さんのことを考えて言っているのか!?
売り場に来ては、クダをまき、タバコの吸殻を捨て、痰を吐き、どれだけ迷惑したと思っているんだ。
困ってあんたたちを呼べば、厄介そうな顔をするし。
こちらのほうが数倍恨めしい気持ちになるわい。

こんな警察の情けなさを見せつけられると、「おいちゃん、もっとやってやれ」という気持ちになる。
しかし、「死んだふり」をするとは笑わしてくれる。
おいちゃんはタヌキか? はたまたマル虫か?
そういう時、警察はどう対処しているんだろうか。
以前、店の前で倒れたように眠っていた時は、ぼくは蹴りを入れてやったのだが、まさか警察はそこまでしないだろう。
おそらく、「もしもし、どうされましたか?」などと言っているのだろう。
そんな甘っちょろいことで、このおいちゃんを退散させられるわけがない。
時には怒鳴って追い出すくらいのことをしないと、このおいちゃんは付け上がるばかりだ。

それにしても、あのおいちゃんが「山芋掘りの名人」だとは。
確かにそうかも知らないけど、後がいかん。
ビニール袋にその日の収穫を入れて売り歩いているのだが、売り方がひどい。
まるで押し売りである。
しつこく相手に絡み付いて、無理やり売りつけているのだ。
断られると、因縁をつけている。
あげくのはてには、そのビニールの中に痰を吐いている。
そして、またそれを別の人に売りつけている。
その料亭も、無理やり売りつけられた口だろう。

まあ、毎日新聞の記者さんも、暇だからこんなこと記事を書いたのだろうが、その背景まで調べてほしかった。
調べていくうちに、その60代男性のことを書いたサイトがある、ということまでわかったかもしれない。
そうすれば、『頑張る40代!』の宣伝にもなっただろうに。
残念!



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